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便利が寝たきり、腰痛を招くのかもしれない、というお話

高齢の方が膝の痛みや腰の痛みなどを覚えると、本人やご家族はこう考えるかもしれません。

・帰宅したとき、玄関から廊下へ上がる段差が高いとつらそうだ。

・段差のない、スロープにしようかな。

・いつもの部屋が二階だと、上がったり下りたりがつらいかもしれない。一階にしてみよう。

・和式トイレだとしゃがむのがきついかも。洋式に変えてしまおうか。

・床で寝るより、ベッドのほうが起き上がったあと、立ち上がるのが楽だろう。
ベッドにしよう

…と。
いわゆるバリアフリーですね。

けれどその選択は、生活から「運動」というものを奪っているのかもしれません。

 ・人の身体は、動かさなければ動かなくなる

みなさんこんにちは。
大分市は明野、猪野地区の腱引き整体。
大分からだ改善庵の諫山です。

それまで元気だった人が、病院に入院したことで、かえって身体が弱くなってしまったという話を聞いたことがありませんか?

ひどくなれば、そのまま自宅で寝たきりになってしまうケースもあります。

入院して、体はよくなっているはずなのに。

私も昔、右膝のけがをしてしばらく動かせなくなってしまったときには、右足の筋力があきらかに低下してしまいました。
右ひざの痛み治ったあとも、右足の筋肉を取り戻すために特別メニューを組んで、左右の足でバランスが崩れないようにと苦労したものです。

二週間の入院で、とくに下半身の筋肉は二割ほども落ちてしまうというデータがあります。

らに、特に高齢者の場合は、たった一日安静にしていただけの体の衰えを取り戻すのに、リハビリをしながらでも一日以上がかかるというのです。

入院での筋力の低下が、自宅に帰った後も体を動かすことをおっくうにさせて、さらに足腰を弱くさせるという悪循環。

腰や膝に痛みが出始めて、やがて寝たきりに…という物語を招いてしまうことも考えられます。

だから自宅では、特に高齢者ほど積極的に体を動かさなければなりません。

それなのに現代社会の様式は、それと真逆を向いています。

台所にはテーブルとイス、トイレは洋式。居間にはソファ。
お部屋ではベッドで、膝を深く曲げてしゃがむことは少なくなって。

お部屋の中を見てみると、ベッドのまわり、手の届くところにリモコンでもなんでもすぐにある…。

ちなみに私の自室もこんな感じになりがちです。
特に冬なんかは、こたつのまわりにいろんなものがサークルを描いて、いつまでもごろごろできる。できてしまう。

…われながら反省です。

積極的に体を動かす機会が減るというのは、自分で、自分の体を弱くしているということなのです。

バリアフリーにしすぎると、家の中ですら、体を動かさなくなっていくと感じます。

・家の中こそ運動場


なにより大事なのは運動習慣。
でも、運動しなさいと言われたからってなかなかできるものではないと思います。

だから、まずは家の中で。
生活の中で体を動かすようにしてあげることが大事なのです。


・朝。床に敷いた布団で目を覚まして、体を起こす。布団をたたんで、押し入れにしまい込む。・食事は床につき、可能であれば正座で食べる。・廊下の掃除。できそうなら、雑巾で。四つん這いになって、拭いてあげる。・ちょっとひとやすみ。テレビを見ているときに、肩や首、足の裏などを伸ばすストレッチをやってあげる。

・お買い物。歩けそうな距離なら、歩いていく。

…と。こんな風に。

運動をしなければいけない、と思う必要はありません。
まずは少しづつ、日常での運動量を増やしていくことがだいじです。

日常生活の改善こそが、寝たきりとのボーダーライン。

ただすでに、膝の痛み、腰の痛みでまず動かすことがつらい、というかたも多いかと思います。

そういったとき、腱引きを考えてみてもいいかもしれません。

腱引きにより身体の痛みを改善し、関節の動きを取り戻すことで、「動ける生活」が望めるようになります。

そうすると、体を動かすこと、運動をすることが容易になって、日常生活も改善していくかと思います。

・家族に負担をかけず、自分のことは自分でできる。

・友達とのおでかけを、からだを気にせず楽しめた。

・孫のお守りを、胸を張ってまかせてといえるようになった。

こんな日常を、腱引きとの二人三脚で描いてみてはいかがでしょうか?

  

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