こころとからだはつながっている
今、不安やつらさに心を痛めているひとがいたら、ちょっと座ってみてください。
そして自分の体を、ゆっくりと確認してみます。
背中が丸まっていないか。
肩に力が入っていないか。
胸やお腹が固くなって、呼吸が浅くなっていないか。
もしかしたらこういった、わずかな筋肉の緊張、
力みを感じることができるかもしれません。
では次に、その力みを感じ所を、やさしくさすってみましょう。
肩をさすって、胸をさすって、お腹をさすって。
ゆるゆるとゆるんでいく、ゆるんでいく…思いながらさすってみます。
そしてこころを見てみると…少しだけ、軽くなっていることを感じられるかもしれません。
こころがからだを固めてしまう?
仕事のこと、家のこと、家族のこと…生活していると、いろいろな悩みがでてきます。
そんなとき、ひとの体というものは、自分を守ろう、守ろうとしてしてぎゅっと丸まっていくのです。
これは、外からの攻撃から身を守ろうとする肉体の反応でもあります。
人から何を言われても気にするな、とか。
他人は自分のことをそんなに見ていない、とか。
くよくよするな、とか。
よく言われるけれど、そんなことを言われても気にするものは気にするのです。
少なくとも私はそういう人間でした。嫌なことを気にするな。くよくよするな。なんてそんなアドバイスが、役にたったことはあまり無かったように思います。
悩みというものは、その時だけの攻撃ではなくいつまでもこころをチクチク刺してくるもの。
それに対して、からだは防御のかたちをとり続けることになっていました。
これは、私の経験でもあります。
肩は丸まり、うつむいて、つぶれたお腹はかちかちに固まって、
呼吸は浅くなってしまう。
その固まった体には、「攻撃されている」という反応が残り続けていたようです。
たとえ、明確な悩みがなくとも。
体が防衛反応を取り続けていることが、こころがいつまでも重苦しい、その理由の一つだったように思います。
からだをゆるめると、こころもゆるむ
こころがかたくなると、体が固くなっていく。
これは逆に言うと、体をゆるませると、こころもゆるみやすくなる、ということでもあります。
こころがかたまり、姿勢が悪くなると、肩や首まで固まってしまいます。
肩や首には脳へと栄養、酸素を送る血管、リンパ管がびっしり詰まっています。
この肩、首の筋肉が固まると、管がぎゅっと締められて、脳への血流、体液の循環が減少してしまいます。
すると脳は酸素不足、栄養不足に。
それもまた、元気がでない、こころがゆるまない理由のひとつです。
そして体をゆるませようとすると、こころにいいことがもうひとつ起こります。
それは…体に意識が集中されるということ。
こころではなく、体に意識をフォーカスしていく。
心に意識を向けすぎることが、いろいろな悩み、不安感に苛まれてしまう原因のひとつではないかと私は気が付きました。
体への意識を強くしてあげると、心へと向けていた意識が少しづつそれて、だんだんと気が楽になっていくのを感じました。
痛む心に向けるそのぶんを、体に向けてあげるのです。
ひとの体は、痛むところをいくつも同時に感じることは難しいものです。
蚊に刺されたとき、一番痒い所ばかりが目立ってしまう、そんな感じ。
それはこころもおんなじです。
体へ意識を向けることで、ココロへの負担がちょっぴり減ります。
心と体への意識の比重、バランスが、生きていく上では大事なことだと思います。
毎日すこしづつ、体に目を向けてあげること。
日々の積み重ねで、体への意識を強めていく。
なんでもいいです。
深呼吸を十回やった、でもいいし、背伸びを十回やった、でもいいです。
毎日少しづつ、体をゆるめること、体をのびのびと伸ばすことを続けていると…
こころもまた、ゆるんできますよ。
大分市は明野、猪野地区の腱引き整体。
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