最近はみな椅子での生活が当たり前になってきて、床に座ることも減ってきています。
床での座り方といえば正座ですが、みなさん、正座はされていますか?
え? 正座は膝に悪いからしない?
じつはそんなこともないのです。
正座は足にとって、大事なストレッチ。
太ももと膝、足首を伸ばして、柔軟な筋肉を保ってくれるでしょう。
また、正座のときに自然と背筋が伸びた姿勢が、
肩こりや首こりの緩和にとても大事なのです!
正座は足のストレッチ
こんにちは。
大分市は明野、猪野の整体院。
腱引き整体 大分からだ改善庵の諫山です。
昔から日本人は、正座を習慣としてきた民族です。
畳や筵の上に座り、
長時間の作業もおこなって、
すぐに立ち上がるということを普通にしていました。
そして現在、高齢者の膝に不調がでやすいのは、逆にこの正座習慣が失われていることも理由のひとつではないかと思っています。
正座をしないとO脚になる?
高齢者の方たちで、膝に不具合の出ている方のほとんどは、
両膝が外側へとひらくO脚になってしまっています。
O脚とは。
症状
初期症状は外見上の異常のみですが、
変形が高度になると痛みや機能障害を呈するようになります。
幼少期に認めることがほとんどですが、青年期発症のO脚・X脚も存在します。原因と病態
下肢の形態的異常をさします。O脚(内反膝とも言われる)とは、両膝が外側に彎曲した状態で、左右の内くるぶし(足関節内果部)をそろえても、左右の膝の内側(大腿骨内果部)が接しないものです病的なものとしては、靱帯の異常(内側・外側側副靭帯などのゆるみや欠損など)、先天的・後天的な大腿骨・脛骨の形態異常(Blount病やくる病、骨系統疾患など)、外傷後の変形(骨端線損傷や骨幹部外傷など)などにわけられ、片側のみの変形では病的なものを考えます。
両足が外に開いてしまうため、股関節~膝~足首へのまっすぐのラインが崩れて、立つとき歩くときに膝の外側へ負担がかかって、痛みとなってしまうのです。
これは普段の生活で、猫背ぎみになって、骨盤が後ろへ倒れてしまうことが一因。
骨盤が寝てしまうと、股関節が開き気味になってしまって、
足の外の筋肉は縮み、O脚になってしまうのです。
これを改善してくれるのが正座です。
足首を伸ばし、太ももを伸ばし、腰をしゃんと立てようとする。
座ってできるエクササイズ、それが正座。
正座をしていると、内股の筋肉もちゃんと使って、自然と背筋が伸びてきます。
この、背筋を伸ばす力=体を反らす力が、
いまのひとが失いがちで、とても大事な体の使い方なのです。
もちろん、膝が固い、曲げると痛いから正座ができない。
無理して行うと、ますます膝が痛くなる…というひとは多いと思います。
いますでに膝のまわりが縮んでいたり、変形性膝関節症などの
症状が出てしまっていては、無理をして正座をしてはいけません。
しかし、正座ができないままでは、O脚や膝の不具合は進みやすくなり、
だんだんと歩くのもおっくうになってしまいます。
歩くのがおっくうになると、足の筋力、とくに太ももの内側の筋肉はますます弱くなって、さらにO脚が進んでしまうという悪循環。
そんなときには。
お風呂で正座の練習をしましょう
そういう人は、まずはお風呂で正座ができるようになる訓練をしていきましょう。
お風呂で体と膝とを温めてあげると、筋肉が柔らかくなり、足も曲げやすくなります。
浴槽のヘリを手で支えて膝立ちになり、じんわりとしゃがんでいきましょう。
痛くないけどじんわり膝が曲がってるなー、というところで止めて、十秒。
そして膝を伸ばす。
これを繰り返して、だんだんとお風呂の中で
正座ができるようにしていくとよいでしょう。
ただ、ひざがとても悪い人はお風呂の中でもなかなか曲げにくいと思います。
そういった方はまずは腱引きを受けて、膝の痛み、歪みを改善しましょう。
腱引きには膝の痛みと歪みを改善する「膝関節改善術」があります。
この施術で膝を改善しながら、上記のようなお家でのセルフケアを続けていくとよいでしょう。
正座が膝に悪い、というのはちょっぴり誤解もあります。
正座は、膝の歪みを防いで、関節を柔らかく保つ。
そして姿勢も整えてくれる、とても大事な所作なのです。
この日本人の姿勢を日常生活に取り入れていくことが、足の健康を保つヒケツ。
年齢を重ねても自由に曲がる膝が、いつまでも颯爽と歩くことを助けてくれます。
膝の柔軟は、足の柔軟。綺麗な姿勢はこころもきれいに。
大分市の腱引き整体「大分からだ改善庵」が応援しています。