いまはいろんな健康器具が、手軽に手に入るようになりましたね。マッサージボールやツボ押し棒なんかは100円均一にもあるくらいですし、マッサージチェアも腰だけに当てる安価なものが何種類も出ています。
健康器具でコリコリに?
大分からだ改善庵の諫山です。
腱引きを行っていると、たまにいます。
肩や腰、お尻の筋肉が不自然なほどに固まってしまった人が。
いわゆるマッサージ器具などを使いすぎていたり、手もみ屋に足しげく通っている人に、こういう筋肉が多いです。
硬い道具でごりごりと揉み、ほぐす。
その時はとても気持ちがいいものです。
けれど…やられすぎの筋繊維はそれに耐えようと、どんどん固くなってしまうのです。
筋肉は揉まれると固くなる
筋肉というものは、一定以上の刺激を受け続けると細胞が壊れ、壊れたあとはその負荷に対抗するために以前よりも強くなる性質があります。
いわゆる筋力トレーニングなどはこの性質を利用して筋力を上げていきます。
腕立てにせよダンベル運動にせよ、その時に筋肉は伸ばして縮めての繰り返しで負荷がかかると筋繊維が壊れていきます。
その壊れた筋繊維が回復するときに、以前よりも強い筋肉が再生されます。
これは外側からの負荷も同様です。
ぎゅうっと押すばかりマッサージ、健康器具では圧に対しての反発ばかりが鍛えられて、表面の筋肉が鎧のように固くなってしまいます。
そして鎧の奥にあるほぐすべき筋肉に、刺激が届かなくなってくる。
マッサージ機やお店を日常的に使っている人で、最近は強い刺激でないと物足りない、という人はいませんか?
これが、揉めば揉むほどに強い刺激が欲しくなってくる理由です。
そして、硬くなればなるほどに凝りやすくなり、凝りがほぐれにくくなる…
だからもっと強い刺激で揉んでしまう…
この堂々巡りがさらなるコリを呼んでしまうのです。
コリには運動を!
結局のところ、コリや強張りをほぐすのに一番いいのはその部位を動かしてあげること。
運動というのは筋肉にとって一番のマッサージです。
腰や膝が強張れば屈伸、スクワットだとなおベター。
肩が凝っていたら肩上げの運動や懸垂などなど。
動かしてあげることで血液は流れ、血中の酸素や栄養素が強張った筋肉などへ流れ込むことで凝りも流れていくものです。