肩が痛くてエプロンを着けられない。
背中を掻こうとしてもかけない……。
ジャケットを脱ごうとすると痛みが走る。
こんなお悩みはありませんか?
腕が後ろに回せないのは地味に困ってしまいますね。
この痛みは、ストレッチをしてもなかなか治りにくいものです。
今回はこの痛みの代表的な原因と、腱引きでの改善方法を紹介したいと思います。
どうして腕を後ろへ回そうとすると肩が痛くなるの?
腕を後ろに回す動きは、「結帯動作」と呼ばれています。
文字通り、腰の後ろで帯を結ぶ動作、ですね。
背中を掻こうとしたり、トイレでお尻を拭いたりするのもこの動きです。
この動きの際、肩が痛くなってしまう人がいます。
その原因は様々。
肩の筋肉をつないでる「腱板」と呼ばれるところが
痛んでしまっていることもあれば、
肩の奥にある「関節包」と呼ばれるものが固まってしまっていることもあります。
今回は、そんな原因の中でもかなり多い印象を持つ、
「腱の硬直」「筋肉の拘縮」に焦点を当ててみたいと思います。
腱の硬直、筋肉の拘縮?
結帯動作で痛みの出やすい部分は、特に肩の前面。画像の赤丸部分になります。
たくさんの筋肉が骨にくっついているのがこの画像からも見て取れると思います。
腱とは筋肉と骨が繋がっているところ。
画像で言えば、骨のきわ。白っぽい部分が「腱」になります。
この腱が固まってしまうと、痛みが出てしまいます。
またその腱と連なる筋肉たちも縮んでしまう……「拘縮(こうしゅく)」しやすい部分です。
現代人はいつも前かがみの姿勢で、背中を丸めて首を前に突き出して暮らしています。
この猫背姿勢は胸や腕の筋肉が縮みやすく、肩の動きを阻害してしまうのです。
猫背で筋肉が縮んだまま無理に動かそうとすることで、疲労が蓄積して痛みが出てしまう。
こうなると腕を上げることも一苦労です。
上でも言いましたが、腱や筋肉の痛みが出る原因はさまざま。
その原因の中には「腱板断裂」というような、肩のところの筋肉が断裂していることもあります。
なのでまずは整形で診てもらうことをおススメします。
断裂などが無ければ、腱の固着や筋肉の拘縮が痛みの原因と考えられます。
そうなれば、腱引きの出番です。
腱引きで肩の痛み、筋肉、腱を改善!
腱引きとは文字通り、「腱」を引く施術法となります。
腱は引かれることで緩み、本来の位置へ自ら戻ろうとします。
その戻ろうとする力。体の回復力の手助けをするのが、腱引き施術です。
また腱を引くことで、筋肉の縮みも緩みやすくなります。
さらに腱引きで腱の調整をした後は、まわりの筋肉構成を整えることも大事。
腱が固まっていると、周りの筋肉もそれに引っ張られて固まっているからです。
当施術院では「等尺性収縮」と呼ばれる方法で筋肉構成を整えていきます。
お客様自身にも筋肉を動かしていただき、調整していく技法になります。
こういった施術法を組み合わせて、お客様の痛みの改善に取り組んでいます!
施術のあとは運動も大事。定期的な調整も大事。
ここまでの腱引き施術で腕が後ろに回りやすくなりました。
とはいえ大事なのはここから。
改善とはそのあとも含めたトータルで見ていかなければなりません。
縮んでいた筋肉は、クセのついたゴムのようなもの。
ましてや「腕を後ろに回そうとすると痛くなる」原因となった生活環境が変わっていないと、もとの様に戻ってしまいます。
ここで大事なのは運動、あるいはストレッチとなってきます。
痛みが少なめになって可動域が広がっている間に、悪かった状態に戻さないための運動を行うこと。
お客様の体の状態に適した運動を、毎日しっかりと続けることが必要になってくるのです。
腱引き整体 大分からだ改善庵ではそれぞれのお客様に適した運動をお伝えしています。
運動を行いながら定期的に腱引きを受けていくことで、痛みはどんどん改善していきます!
まとめ
今回は腕を後ろへ回せない、そんな痛みに対する腱引きの施術を紹介しました。
生活に関わる痛みはストレスの元。痛みは放置せず、早めの改善を目指しましょう。
腱引き整体 大分からだ改善庵の諫山でした。