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骨盤は本当に歪むのか?ズレるのか?

歪んだ骨盤、という言葉

「ズレた骨盤を修正しましょう」
「歪んだ骨盤を改善しましょう」
と、そんな言葉を聞いたことがありませんか?

整体などでは特に、よく言われることのある言葉だと思います。

骨盤が歪んで、腰が悪くなる?
私、骨盤がズレているのかも…と悩んでいらっしゃる方もいるかもしれません。

実は、骨盤というのは。
ズレたり、ゆがんだりということは…
ほとんどありません!

骨盤が歪んでいるように見えるのは、
おおむね骨盤の周りの筋肉が、固まってしまっているから。

そのせいで腰の左右の高さ、前後の位置が変化して、
「歪んでいる」「ズレている」ように見えるのです。

この骨盤のまわりの筋肉をゆるめてあげることが、
いわゆる「骨盤の歪み」を改善することにつながるのです。

 

骨盤ってどうなってるの?

そもそも骨盤とはどういうものなのでしょうか?

骨盤とは、いくつかの骨がくっついてできています。
全体を総称して、骨盤と呼んでいます。

くっついてできているのなら、そこがズレるのではないか?
と思う人もいるでしょうが…

これらの骨は、靭帯でがっちりとくっついていて、
生半可な力では動くことなどないほどなのです。

ここがズレるということは、靭帯が伸びて、千切れてしまったかというレベル。
腰痛どころではない、もの凄い痛みが出ていてもおかしくありません。

それこそ、自動車事故などで腰に衝撃を受けた方は、
骨と骨の間がズレてしまうこともあるかもしれません。

けれど、通常の生活を送っていれば、ズレることはほとんどないでしょう。

 

じゃあズレるってどういうこと?

骨盤というのは、こんな風に、たくさんの筋肉が張り付いています。

これは一例。
実際にはもっとたくさんの筋肉が張り付いています。

骨盤は人の体を動かす要。
足や背中、お腹の筋肉がくっついていて、腰が動くことにより
体全体が連動して、人を動かし始めます。

この骨盤に張り付いた筋肉たち。
とくにお尻の筋肉は、とっても固まりやすいです。

座りの長い仕事…事務作業で圧迫されて固まるし、
立ち仕事で足の筋肉が固まると、繋がっているお尻も固まってしまいます。

そのときの、負担の左右差などが
歪み、ズレと呼ばれるものの原因になってきます。

たとえばパソコン作業。右のマウスを触ることが多いと、
右の腰、お尻にばかり体重をかけ続けることになる。
右のお尻が固まりやすい状態です。

さらに、右に体重を寄せぎみだと、右の腰は常に縮んだ状態に。
そのため、右腰の筋肉が右のお尻を引っ張って…
右の骨盤が上がって見えてしまいます。

こういう筋肉の縮み、固まりによる「見え方のゆがみ」を、
骨盤の歪みと言われることが多いのです。

骨盤の歪みは…骨ではなく、筋肉のゆがみ。

もちろん、この「歪み」は、骨ではないから放置していていい、
というものではありません。

骨盤の高さの左右差、前後の差は、
骨盤に繋がる筋肉…足、腰、背中から、
頭部の筋肉にまでかたよりを作ってしまいます。

骨盤の左右差、前後差は、歩行時の膝への負担を増やします。
背中の筋肉が右左片寄って引っ張られることで、
一方の肩、首が凝ったり、そのせいで頭痛を起こしやすくなってしまったり。

こういったお悩みが、不良姿勢による腰、骨盤周辺の筋硬結から
発生しているということもよくあることなのです。

 

歪みを改善! 骨盤運動で腰スッキリ!

骨盤そのものはなかなかズレません。
けれど、その周りの筋肉が固まって、ズレているよう見える、
というのがこれまでの説明です。

ではそのズレ、歪みをどう改善していくか。
腱引きでは「股関節改善施術」などを行い
骨盤のゆがみを改善していきます。

けれどやはり大事なのは、普段の姿勢の見直し。
そしてストレッチ、運動を日常的に行うことです。

ここでひとつ。
骨盤の筋肉をほぐし、活性化させ、さらに姿勢の改善にも有効な、
「お尻歩き」の運動を紹介しましょう。

両足を前に伸ばして、左右のお尻で歩く
それだけです。

前後に十歩ずつ、3セットほど行うと良いでしょう。

あくまで腰に負担をかけないように!
「腰で歩かない」「お尻で歩く」ことを意識してください。

この運動を繰り返していくと、骨盤の周りも整ってきますよ。
おまけにお尻の筋肉もついて、ヒップアップにもつながるナイスな運動なのです。

骨盤が歪んで見えるのは、姿勢が歪んでいるということ。
骨盤を緩めて、姿勢美人を目指しましょう!

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